スタジオ・ジブリ作品
高畑勲監督の「かぐや姫の物語」のブルーレイを購入しました。
去年の今くらいに公開した映画ですね。
僕はこの映画が生涯ベストのアニメです。
もともと高畑勲さんの作品の大ファンで、ただでさえ期待して観たんですが・・・
何というか、上手く文字化出来ない作品ですね。
昨今の所謂「いい映画」の世間的基準が【泣ける】というキーワードだと思いますが、
だとすると、僕の中でこの作品ほど泣いた映画はありません。
それはストーリーがいいとかではありません。
そもそもこの話は、日本人なら誰でも知っている「竹取物語」をアニメーション化したもの。
話の流れは誰でも知ってます。
それでもこれだけ飽きる隙なく作品に入り込めるのか!?と今でも驚いてます。
それはやはり、作品の作り込みへの気合だと思います。
監督はもちろん、背景、色彩、音楽、声優、主題歌。まぁ全てですね。
その全てがスクリーンから光と音となって映し出される。そして僕の涙腺が崩壊する。そんな体験でした。
この作品には様々なテーマが込められています。
【愛】【自然】【SF】などなど。
中でも僕に響いたものが【親子愛】です。
(※竹取物語自体にネタバレもクソもないと思うのである程度書いちゃいますが)
竹取の翁と媼は、竹林から「かぐや姫」を拾ってくるわけですから、
そこには血縁関係はありません。つまり、そういう意味での親子関係はない。
でも翁と媼は、姫への愛を注ぎます。普通の親のように注ぎます。
そういう親が自分の子に注ぐ当たり前の「愛」って表現が難しいものだと思うのですが、
この作品は冒頭部分から見事にやってのけています。
それは故・地井武男さんが担当している翁の声です。
近所の子どもたちが「たけのこー!たけのこー!」と赤ん坊のかぐや姫に呼びかけているなかで、
翁が負けじと「姫ー!姫ー!」と呼ぶ。ただこれだけのシーン。
これだけのシーンが、ブログ主にとっては一番の泣き所です。
これだけでいいんです。それが分かる映画。凄いっす。
なんか記事書きだしたはいいけど、あんまりまとまっていないですね。
せっかくブルーレイ買ったんで、何度も見返して、また書こうかなって思います。
まだ見ていないという方是非。
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