radioDTMリスナーの皆さん、お疲れ様です。
コヤマリョウです。

最近は長い付き合いの友達が頑張っている姿に立ち会える機会が立て続けにあった。
何事も穿った見方をして構えている私でも、それは本当に素晴らしいモノに感じました。
それが大成するかも大金になるかも分からないけど、選んで事を動かした以上は思い切りやって欲しいと思う。

いつだって誰からも頼まれもしないで勝手な事をやっている。やるからには気持ち良くやりたい。
人とは違う事をやりたいからやっているのに、それは辛い。
今回はそういう話。

 

このコラムでは私コヤマリョウが好きなモノを、文化人気取りでジャンルに拘らず節操無く紹介していきます。
あくまでも個人的な視点で対象に対して思った事・考えた事を書いていこうと思います。
このコラムで興味を持ってもらえたり、飲み会のネタの一つになってもらえれば光栄です。
テーマは「曝せ、SKY(サブカルクソ野郎)」です。

 

今回は公開中の映画を紹介します。
正直、毎回見ていてくたびれてしまうシリーズ映画です。
それがコチラ。

「DOCUMENTARY of AKB48 
The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?」

akb 映画 2014

 

アイドルグループ・AKB48のドキュメンタリー映画も今回で四作目。
日本で一番有名なアイドルグループの裏側を追い、「これはアイドル映画として彼女達の芸能生活にプラスになるのか?」と首を傾げてしまう程人間臭いドキュメンタリーシリーズです。
前回までは、
センターとしてキラキラ輝く事の美しさとその重圧、
アイドルをやっていく上でプライベートを犠牲にする事、
そんなテーマを持って「アイドルをやっている人間」を写すしんどい内容でした。
私が勝手に感じた今回のテーマは、
それでも、このままアイドルを続けていくのか?。
そして、このシリーズの中で最も地味に作られていた分、しんどさが際立っていました。

 

大所帯で活動するAKB48とその姉妹グループで活動する彼女達の中で、所謂スターになれるのはほんの一握りしかいない。オーディションで選ばれて入ってきたのに、それから先も選ばれ続ける環境に彼女達は身を置いている。
そんな事は覚悟して入ってきているのに、それは辛い。
「新人」という括りでチヤホヤされなくなったメンバーは何とか自分をアピールしようと、不確かなチャンスに更に身を投じようとする。
少しずつ年齢を重ねていく自分達のこれからを、若さという特権を活かしたアイドルという職業と照らし合わせて考えていく姿が、映画内では淡々と表されている。

そんな悩んでいるメンバーと対比するように写されているのが大島優子だ。
「選ばれ続けた象徴」として、サブタイトルにもなっている「その背中」として、圧倒的な尺の違いで写されている。
紅白歌合戦のステージ上で卒業を発表し、国立競技場での卒業コンサートを企画して貰えるようなアイドル。
それを同じメンバーとして見ている少女達の葛藤。
そんな事を同じテーブルに上げてまとめてしまう恐怖の作品が、この映画だ。

 

もしあなたが、「人とは違う何かで成功したい」と思っているなら、こんな映画見ない方が身の為だよ。
この映画を笑って見られる人は、本当に頑張って大成した人か本当に能天気な奴くらいだ。

人とは違う事をやって注目され大成し、いつしかそれはスタンダードになる。
正攻法で挑み続ける人もいれば、そのスタンダードの裏をかく人も現れる。
いつか落ち目が来るのではと恐れ、何か新しい事を考え始める。
AKB48はそんな当たり前を繰り返して、現在の地位にいる。
その渦中にいるメンバーの覚悟と葛藤は、美しくも可愛くもないが、物凄く格好良い。

 

わざわざやらなくても良い事をやっている。
やらなくても誰か死なない事をやっている。
何故なら、それを選んでしまったからだ。
選んだからには一生懸命やった方が良い。その方が格好良いからだ。

 

【コヤマリョウ】