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コヤマリョウのSKY(サブカルクソ野郎)/ 私立恵比寿中学@日本武道館~アイドルが好きな理由~

radioDTMリスナーの皆さん、お疲れ様です。
コヤマリョウです。
なんだか間が空いてしまいました。バタバタしていました。
そんなバタバタしたなか、引っかかる事を言われた。
「今が大事な時期だから」
私には大事じゃなかった時期なんてなかったと信じているし、
それを面倒くさがって口にしなかった。
善かれと思って言ってくれているのは分かっているのに、こんな事でグズグズしている自分がとても情けない。

もうバレてはいると思いますが、私は性格が悪い。
だから、その反動として漠然としたキラキラとしたモノへの憧れが強く、
常に今を大事にし続けているモノを求めてしまう。
もうお分かりかと思います、アイドル回です。

 

このコラムでは私コヤマリョウが好きなモノを、文化人気取りでジャンルに拘らず節操無く紹介していきます。

あくまでも個人的な視点で対象に対して思った事・考えた事を書いていこうと思います。

このコラムで興味を持ってもらえたり、飲み会のネタの一つになってもらえれば光栄です。

テーマは「曝せ、SKY(サブカルクソ野郎)」です。

 

先日、このコラムでは最早お馴染み【私立恵比寿中学】のコンサートに言ってきました。
エビ中 武道館02

場所は日本武道館。
こんな素晴らしい会場で行われる公演なのに、当日まで私はこの日が来る事が憂鬱で仕方なかった。

エビ中 武道館01

「私立恵比寿中学合同出発式〜今、君がここにいる〜」
と題された今公演を最後に私立恵比寿中学(以下、エビ中)から三人のメンバーが転校(脱退)をしてしまう。

※メンバーの脱退に関しては、以前のコラムで書いてありますのでそちらを見ていただければ有難いです。
こちら

まるで別れ話をするのを分かっているのにデートへ向かう、そんな心境で会場まで足を運びました。
開演までの時間、アイドルのファン仲間と沢山の思い出話をしている間、これで時間が止まれば良いのに、と馬鹿みたいな事を本気で思っていた。
そんな馬鹿みたいな想いは叶うはずもなく、アッサリと開演の時間を迎えた。
そして、私はキラキラ輝くアイドル達に教えてもらった、
永遠なんて存在しがたい事を。

 

今回のコンサートがアイドルとして最後のステージになるメンバー、残ってアイドルを続ける事を選んだメンバー、
そんな彼女達は頑張っていつも通りのパフォーマンスをしようとしてくれていた。
コンサートの序盤から泣き出していたけど、メンバー同士で声を掛け合って・支え合って頑張って笑顔でいようとしてくれていた。
歳を重ねる毎に、経験を重ねる毎に、大人になる毎に、泣きそうな時に平気な顔をする必要も術も知って、どんなに大変かが身に染みるように分かってきた。
それでも十代の少女達は必死に笑顔でいる事に誇りを持ってステージに立ち続けていた。

「若さ」というアイドル特有の特権を掲げるのならば、その存在において「永遠」を固持する事は難しい。
変わっていく事・前に進む事を選んだ彼女達は、アイドルとして「永遠の思い出」になれるようキラキラ輝いていた。
コンサートの間中、涙が止まらなかったのはアイドルとして・メンバーとして輝き続けた証のようなモノだったのかもしれない。
それを見た私に出来る事なんて、号泣しながら「ありがとう」を口にするだけしかなかった。

 

ここ数年、アイドルのコンサートに行くのが当たり前になっていた私にとって、今回のエビ中の武道館でのコンサートは、
何故自分がアイドルが好きなのかを改めて教えてくれるような公演だった。
それは実に単純な理由。「絶対的な明るさ」がそこにはあるからだ。

前述した通り、私は性格が悪い。些細な事をいつまでも引きずって溜め込む程、性格が暗い。
そうやって自分で自分の色んな感情を拗らせている人間にエビ中をはじめとするアイドルが見せてくれるのは「明るさ」だ。
アイドルの魅力は歌やダンスのそれ自体ではなく、それらを利用した輝きでしかない。
可愛らしい女の子が今しかない輝きを使って、ただただ夢や希望をキラキラ美しく見せてくれる。裏の事なんてどうだって良い。善い奴だろうが悪い奴だろうがどうだって良い。求めてくれる人の前で「明るい思い出」になる事だけで良い。
アイドルもファンだって「今しかない」と分かっているから、その思い出を増やし続けようととする、
そのポジティブさに私はのめり込んだ。
そして、その明るさに憧れを抱いた。

 

エビ中はこの春から三人が抜けて新しく二人のメンバーが加入、八人組のアイドルグループとして活動を進めていく。
メンバーの想いも変わっていくだろうし、ファンだって変わっていくだろう。
その選択の要因は自分自身の「明るい思い出」の為。
私がそう簡単に根っからの明るい人間になれるとは思わないが、明るい思い出が作り続けられる限り、
変わり続ける少女達を見ていたいと思っている。

 


 

現在のアイドルブームへの反感や生理的な理由で、アイドルという存在への否定的な声も充分理解できる。
そういう人達は、それぞれの好きなモノでどんどん思い出を作っていけば良い。
妙に大人ぶった悪口なんて、彼女達の若さをウリにする覚悟には足元にも及ばない。
何と言われようと、可愛いは正義だ。

【コヤマリョウ】

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