radioDTMリスナーの皆さん、明けましておめでとうございます。
コヤマリョウです。
てんてこ舞いで大わらわな年末を過ごしていたら、気が付いたら年が明けていました。
その反動からか、お正月は実家で甥っ子の為に革新的なプラレールのコースを作り、幼児から英雄視される程のんびりと過ごしました。
久しぶりの実家は両親が優しくなる、という定説に甘えに甘えてきました。
実家での休息と時間が私にようやく落ち着きを与えてくれたので、
今回は年末の大騒動について書きたいと思います。
新年一発目もやっぱりアイドルです。
このコラムでは私コヤマリョウが好きなモノを、文化人気取りでジャンルに拘らず節操無く紹介していきます。
あくまでも個人的な視点で対象に対して思った事・考えた事を書いていこうと思います。
このコラムで興味を持ってもらえたり、飲み会のネタの一つになってもらえれば光栄です。
テーマは「曝せ、SKY(サブカルクソ野郎)」です。
2013年の最後の二週間は忙殺されている私の手を止める事件が多発しました。
何回も経験しているのにどうしても慣れる事のできない事象、それが今回のテーマ。
それは、
アイドルの卒業
だ。
まずは有名ドコ、AKB48から。
紅白歌合戦の本番中にAKB48の大島優子さんが卒業を発表しました。
個人的に、これに関しては見事だと思いました。
サブちゃん・あまちゃんが主役の紅白で現場的には寒い、やら、
大勢のファンがいる前で発表するべきだ、等の声がありました。
もしかしたら大島さん自身もそう考えている部分もあったかもしれません。
しかし、国営放送の最重要番組の一つの中で卒業発表できたという事実は、
AKB48が名実共に国民的アイドルグループである証明をした偉業だと私は考えています。
エースからの素晴らしい置き土産でした。
その一週間前、実はAKBファンにはもっと凄い衝撃が走っていました。
佐藤亜美菜さんの卒業発表です。
彼女は、今では当たり前になりましたが、AKBファンからメンバーになった加入当時は希有な存在で、
約七年間の活動の中でシングル選抜に入ったのは総選挙で当選した三回のみ、
テレビの歌番組等にはほとんど呼ばれる事はないが、ファンからはある種の特別視をされていたアイドルです。
ファンが感じる彼女の魅力と功績は何と言っても、劇場公演での活躍だった。
AKB48の知名度が上がるに伴い人気メンバーがホームグランドである劇場公演に休みがちになるなか、
彼女は本来なら若手の研究生メンバーが担当する代役を率先してやりまくった。
懸命に様々なメンバーの立ち位置と振り付けを覚え、貪欲に人前に出る機会を作り続けた。
諦めなかった事が彼女のアイドルとしての価値を作り、ファンからの圧倒的な支持を集めた。
そんな佐藤亜美菜さんはここ数年の間にアニメ声優やラジオパーソナリティ等の「声の仕事」で目覚ましい活躍を遂げる。
この度の卒業の理由はその「声の仕事」に専念する為で、自身のラジオ番組でその決意を30分間語り続けた。
そこで私が感じたのは、辞めていく事への寂しさよりも、
頑張り続ける事を宣言する女性の強さと美しさだった。
しかし、私のアイドルファンとしての苦悩はそれだけでは終わらなかった。
佐藤亜美菜さんが卒業を発表した数日後、
今度は昨年このコラムでも散々登場した私立恵比寿中学から、
瑞季さん・杏野なつさん・鈴木裕乃さんの三人同時の卒業発表がされた。
コレに関してはあまりに唐突すぎて事実を知った時の私は何も考えられなくなっていた。
三人は現在の事務所に所属した当初の夢だった「女優の道」を目指す事になったそうだ。
卒業を発表する一週間前まで私は彼女達がアイドルとして輝いていたのを見ていた。
その時輝いていたのも、卒業を決意したのも、
それは常に今以上を求めていた結果なのだろう。
と、そんな格好付けたまとめで自分を納得させてみても、
やっぱりとても寂しい。
分かってはいる、「若さ」という特権を謳歌して輝くのがアイドルならば、
それは永遠ではないという事を。
こんな時に改めて「アイドルファンなんて馬鹿だ」と思ってしまう。
歌やダンスをそっちのけにして人間を応援していたくせに、
その人間の次のステップに寂しくなってやがるんだ。
それでも、こんな愛でも恋でもなくエゴイズムで寂しがれるのは、
そんな彼女達がファンの前で頑張って輝いていた証拠なんだ。
こんな一方通行の想いを一人よがりで楽しんでいるのが、
私にとって「アイドルを応援する」という事なんだろう。
うん、日常生活ではこんな事できないから、
私はもうしばらくアイドルを応援していようと思います。
興味のない人からしたら馬鹿みたいに思われるかもしれませんが、
私はアイドルの素晴らしいステージを見ると「頑張ろう!」と思える。
今回、卒業を発表した先の皆さんが、これからもアイドルの時と同様に、
私を「頑張ろう!」と思わせてくれる事を願っています、
と、強がっています。
【コヤマリョウ】