【69軒目】中華蕎麦 蘭鋳(方南町)

ヨッ麺。
オレ社長っしょ。
ワサマイ麺。
さぁ、さぁ、さぁ。
火曜日です。
みなさん、先日配信された撃鉄の回は聞きましたか?
かなり面白い

さて、本題でございます。
最近、またラーメン屋に行けるようになってきて、
行けなかった人気店や、注目の新店など、少しずつ開拓してる次第でございます。
今日はその新店の一つ。

蘭鋳(方南町)


世田谷方面から環七をひた走り、方南町を越えて高円寺の方へ少し行くと、
左側に古民家のような佇まいのお店が。
なんか職人でもいそうな雰囲気。
かなりの期待値で臨まざるを得ないです。
最近自転車で高円寺まで行くことが多くて、この辺はよく通る。
というか、そもそも大学生の時は、
世田谷から練馬まで環七をひた走って登校していたわけですが。
おかげで世田谷~練馬間のラーメンはほぼ全て食べ尽くすことが出来た。
しかしこの店は去年出来たばかりという事もあって、ノーチェックだったんです。
私の何倍ものラーメンを何杯も食している兄者の撃勧めもあって、訪問。
かなりのワクワク感を持って伺って参りました。
オーダーは味玉入りのラーメン。


まず一言。

超旨い。

久々に煮干し系ではグッときた。
なんかグッと来るポストパンクリヴァイヴァルバンドを聴いてしまったような。
溢れているだけに及第点以上が簡単に見つかってしまうシーンにおいて、
何年も残っていくであろう本物を見つけてしまったような。
そしてそれと同時に、ある店の事が頭をよぎる。
伊藤…。
王子神谷にあるその店は、僕が生涯食べた中で一番衝撃だったラーメン。
煮干しのエグみが出るほど強烈なスープと、完璧な麺の相性。
これ以上ない煮干しのラーメンだった。
その店が頭をよぎったのだ。
脅かすかもしれない、と思ったのか、似てると思っただけなのか。
とにかくどちらも賞賛を与えるに申し分ない味である事は確か。
そして八王子の圓のことも思い浮かんだ。
今回の店に関しては、伊藤ほどのエグみはないが、圓ほど精練されているわけではない。
ちょうど中間、と言ったバランスだろうか。
エグ過ぎず、あっさり過ぎず、でも芯の通った味。
動物系によるものなのか、はたまた何か他の出汁を使っているのか分からないけど、
なんか妙にコクがあるスープだなと思う。奥行きのあるスープ。本当に美味しい。
そして圓の事が思い浮かんだのにはもう一つ理由がある。
それは、ラーメン一杯としての完成度。
伊藤は具がない。しかし圓には完璧な出来の具材が、適量乗っている。
その完成度たるや、尋常じゃない。計算し尽くされた具ばかりが乗っているのだ。
この蘭鋳においても、この具の完成度に驚いた。
何を言ってもチャーシュー。
ローストビーフのように、中心部がレア目に焼かれたチャーシューは初めて食べるタイプ。
ほんのりと香る薫製の香りと、周りを焼いてある事によって感じる香ばしさ。
少し苦いと言っても過言ではないくらい、焼き目のインパクトは強い。
しかし味付けとの兼ね合いを考えても、やり過ぎな苦みではない。
こんなチャーシューは本当に食べた事がなかった。旨い。
そしてもう一つの主役は麺。
低加水のポキポキ麺に近いような食感。
でもこれまた伊藤ほどではなく、圓ほど伸びやすくもない。
前述した両店は、本当に奇跡の麺を出す店だと思っている。
今回の蘭鋳に関しては、奇跡までとはいかないまでも、スープとの相性、
具材との相性、麺としての個性、全てにおいて満点に近い。
食べた瞬間に「これしかないよね」と納得させられる相性の麺だ。

この店がまだ並ばずに食べられる事が嬉しい。
行ったのが開店直後の時間だったというのもあるかもしれないけど。
しかし人気は更に上がっていくだろうな。
煮干しをメインにするラーメン屋が次々とオープンする中で、
非常に芯の通った、素晴らしいラーメンを出す店だと思う。
是非御一食。

【パーソナリティー 社長】



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