【116軒目】レンゲの形から考えよう

よーまいめん。
またせたな。
しゃちょうだぜ。

どらくえてんがはつばいされたもようですね。
ぼくはげーむにほとんどきょうみがないのでかんぜんにするーなわだいですが。

はい!
というわけで、本題行きます。
僕がこのラーメン・レ・ビューをどういう気持ちで書いているか分かりますでしょうか?
おいしいラーメンを紹介したい。これは当然です。
僕の好きなものを知って欲しい。これもある。

しかし実は考えて欲しいのは、「別に旨くなくても良い」ということなんですねぇ。

一体どういうことでしょうか。
まずくて良いのか。いや、そういうわけではない。
大事なのは、そのまずいものを旨いと思っている人が一人でもいれば、それで良いということ。
そしてそれは店主であるべきだ、ということです。
要はこだわっていればそれで良いのです。突き詰めていればそれで良いのです。
きっと同じ味覚、感覚を持った人がいれば、その人は絶賛してくれるはずです。
その数が圧倒的に少なくても、それで良い。

しかし!商売としては、成り立たなくなる。食えない。いろんな意味で、食えない。
だから万人に受けるよう味を変えていくのか。
これまた違うのです。
研究を重ね、突き詰めたものが、誰にも受け入れられないということは有り得ないのです。
これは音楽にも共通していることなので、頑固な意見ではありますが突き通したいと思う。
突き詰めたものは、かならずいつしかその価値が認められるのです。
母体も、規模も、好みも関係ない、その先の立ち位置というのが存在する。
だからこそ、個性が生まれる。だからこそフォロワーが生まれる。

で、
こんなことを書きたかったわけじゃなくて、今回紹介するラーメン。
とっても美味しいラーメンなのですが、伝えたいことが他にあったのでそちらを書きます。
まずは写真を見てもらいましょう。

どうですか。
見て分かるのは、淡麗系のスープと、つやのある中細麺、焼いたチャーシュー、水菜、メンマ、味玉。
見るからに美味しそうでしょう?
実際にとてもおいしいラーメンです。
うっすらと張った油は鶏油でしょうかね。
魚介と動物系とその他乾物が織りなすスープは、ふくよかなスタンダード醤油ラーメン。
麺も小麦の香りがスープと相まって増し、食感もムチッとしてばっちり。

って、そこじゃないんですよー。
見て欲しいのはそこじゃない。
じゃあどこ?
どんぶりか!
白い深めのどんぶりはオシャレでラーメンに彩りを添えている。
いや、そこでもない。
残るのは、、、、

れんげ。

そう、レンゲです。
いや、あえてこう言いますと。これはレンゲではなく「おたま」です。
ここで急に発表しますが、僕がラーメン屋に対して思うスローガン的なものがあります。

「レンゲの形から考えよう」

これです。
この店のレンゲ。はっきり言って良くある形です。
おたま的なタイプのレンゲで、持ち手が受け皿から直角に近い角度に伸びているもの。
皆さんもいろんなラーメン屋で見かけたことがあるのではないでしょうか?
何気なく使っていると思います。きっと。
でも、
これ、
レンゲじゃないです。
おたまです。
レンゲは手に持ってスープを「飲む」ためのものです。
おたまは手に持ってスープを「掬う」ためのものです。
結果的におたまでスープを飲むのは、とても飲みにくいのです。
これで飲もうとすると、おたまを持つ手が顔の横すれすれに位置することになるわけです。
こういうところなんですよ。大事なのは。いや、大事ではないのかな、普通は。
でも、どうしても思っちゃうんですよね~。
実際このおたまを使ってスープを飲んだのかなーって。飲みにくいけどねーって。

レンゲくらいでグチグチ言ってめんどくせえなぁって思う人が大体だと思います。
でも、レンゲってすごく大事なんです。もっと言えば箸だって。
スープによって、どの程度受け皿が広くて、どの程度汁量が入るものが良いのか、考えるでしょ。
レンゲ一つで味の感じ方だって変わるかもしれないと僕は思う。
だからね、いくらうまいラーメンを作っても、ちゃんと、

「レンゲの形から考えよう」

って思うんですよ。
【パーソナリティー 社長】



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