そういえばこんなブログコーナーあったなってことで、
仕事の素材登録待ち時間にちょろっと書いちゃいます。
「みんなのDiscレビュー」とは・・・
この企画は、最近聴いたCD、レコードをレビュー方式でレコメンドする企画です。
ジャケット情報、(あれば)MV、アマゾンでの購入リンクなどとともに、
レビュアーの感想を書いていき、10点満点で採点したいと思います。
まずはradioDTMの【社長のDiscレビュー】【カネコのDiscレビュー】【SKYのDiscレビュー】って感じで、それぞれ振り分けての不定期連載になります。
形が整ってきたら、リスナー参加型の企画としていければと思います。
僕らのサイトが、素晴らしい音楽の情報が集まってくる場所として、
みなさんに認識されたら嬉しいです。
今回のレビューは【カネコのDiscレビュー】になります。
今回ご紹介するのはこちら・・・
「くやしいけど大事な人」剛力彩芽
:Review
剛力彩芽さんの謎のCDシングル三部作の完結編。この曲がカネコが選ぶ2014年のベストJ-POPソングになります。
これまで「友達より大事な人」「あなたの100の嫌いなところ」と来て、「くやしい」オチ。
結局この恋はダメっぽいんですね。残念です
この三部作の一部、二部の曲は個人的にどうでもいいんですが、この三枚目だけ異常なまでの完成度感じました。制作陣のメンツは同じはずなんですが、この差は一体なんなんでしょうか?
(あくまで個人的意見ですが)半分冗談みたいなスタートを切ったシングルシリーズが、だんだん本気でギャグを意識し出し、周りも「その方がいい」と判断して、最後に核心を打ったって感じかな?
ちゃんとこの「くやしいけど大事な人」について褒めますね。(※下の方ににMV貼っておきます)
まずこの曲はJ-POPにおけるロジックが優れています。
この三部作の共通点はサビの一部分を冒頭で使ってフックにする「サビ始まり」の手法をとっています。この「くやしいけど大事な人」の場合は、最初に「間違って電話かけただけ。やだ やだ やだ やだ」とはじまります。ここで、この曲のサビはこんな感じだよ。ってリスナーの思い込ませます。ここでは、だんだん落とすメロディーラインになっています。
しかし、本当のサビのメロディーラインは2回目で上げるというものです。
本サビの歌詞はこう。「間違って会いたくなって、間違って電話かけただけ 繋がる前に切れて やだ やだ やだ やだ」
本サビのメロディーラインは冒頭のものとは意味合いが全く変わってくるわけです。
本当は「会いたいんだ!」って思いが楽曲の構成で伝わってくるわけですね。これは凄く良く出来てる。カネコ的にはこういう手の凝った「システムで聴かせるJ-POP」は大好物です。
さらにはサビ前に入る謎の台詞。これに関してはあってもなくてもどっちでもいいです。正直な話いらない可能性の方が高いです。ただアリな要素が、剛力彩芽という存在です。
おそらくですが、今井美樹さんの名曲「雨にキッスの花束を」の手法を頂戴していると思われます。
今井美樹さんのポジションに剛力彩芽さんを入れ込んだ形。これは結構納得できます。
女優でもありながら、若干のアイドル要素もある剛力彩芽さんの謎のポジション。だからこそ際立つ台詞の「クドいとアリ」の絶妙なライン感。90年台くらいから引き継がれた日本風POPの手法の投影。これまたカネコ好み。
ってことで完全に個人的な好みですが、今年一のJ-POPシングルだと思います。まだ舐めてる方は一度しっかりと聴いてみたほうがいいっすよ。あとシンガーの方は弾き語りした方がいいですよ。もちろん台詞込で。
:評価
10点/10点満点