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【カネコのDiscレビュー】「我ら、時 通常版」小沢健二

 

カネコのDiscレビュー
 

「みんなのDiscレビュー」とは・・・
この企画は、最近聴いたCD、レコードをレビュー方式でレコメンドする企画です。

ジャケット情報、(あれば)MV、アマゾンでの購入リンクなどとともに、
レビュアーの感想を書いていき、10点満点で採点したいと思います。
まずはradioDTMの【社長のDiscレビュー】【カネコのDiscレビュー】【SKYのDiscレビュー】って感じで、それぞれ振り分けての不定期連載になります。
形が整ってきたら、リスナー参加型の企画としていければと思います。
僕らのサイトが、素晴らしい音楽の情報が集まってくる場所として、
みなさんに認識されたら嬉しいです。

 

今回のレビューは【カネコのDiscレビュー】になります。
今回ご紹介するのはこちら・・・

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「我ら、時 通常版」小沢健二

:Review

小沢健二が2010年春に行った全国ツアー「ひふみよ」の音源をCD3枚にまとめたライブアルバム。もともとは2012年3月に書籍やグッズなどを含んだBOXセットで販売されていたものが、今回、CD単体の【通常版】として2014年3月19日にリリースされました。
カネコはオザケンのツアーにも行きそびれ、BOXセットの時もスルーしてしまっていたので、今回、しっかりと聴いてみました。

結果として、印象的だったのが、オザケンが語るポエムでした。聴いていると、フジロッ久(仮)のボーカル、藤原さんの顔を思い出しました。彼らがDTMのゲストに初めて来てくれたのが、2011年12月。収録を終えて、メンバーが帰った中、藤原さんだけがスタジオに残り、MCの社長と延々音楽談義を続けていました。その会話の中で藤原さんは、オザケンのツアーでのポエムを紹介してくれました。しかも、めちゃくちゃ熱っぽっく。
隣で編集作業をしていた僕は、あまりの熱量に若干の含み笑いでもってうなずいていました。でも、今このアルバムを聴いていると、藤原さんが伝えたかったことがよく分かる。

これはライブを追体験するために存在しているCDです。それはどんな曲をどうアレンジして、どう演奏したのかを確認するのではなく、あの時の同じ時間、空間を擬似的にでも共有することです。最初は大きな拍手で迎えたファンたち。「おかえり〜!」とテンプレな黄色い歓声が響く中で、どんどん静寂の中に引きずり込まれていくのがよく分かる。
生演奏、コンサート、LIVE。そして音楽そのものの在り方は、こういう形もアリなのでは?と小沢健二からの提案を受けているようなツアーだったことを、4年後の2014年の春に追体験したカネコでした。次のツアーがあったら行きたいと思います。これをCDで【追体験】ではなく、会場での【実体験】がしたくなったライブアルバムでした。

:評価

8点/10点満点

 

▼こちらは2012年に発売された書籍やグッズなどを含むBOXセット

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