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コヤマリョウのSKY(サブカルクソ野郎)/ ドラマ「明日、ママがいない」~クレーム対応の話~

radioDTMリスナーの皆さん、お疲れ様です。
コヤマリョウです。
変わりやすい気候に体がついていっていません。
まあ、季節の変わり目と信じて暖かくなるのを待っています。

季節の変わり目は、それと同時にテレビ番組の変わり目でもあります。
テレビッ子の私にとってはなかなか重要な時期です。
「ごちそうさん」も「いいとも」も残り僅か、
今回は久しぶりにテレビの話題です。

 

このコラムでは私コヤマリョウが好きなモノを、文化人気取りでジャンルに拘らず節操無く紹介していきます。

あくまでも個人的な視点で対象に対して思った事・考えた事を書いていこうと思います。

このコラムで興味を持ってもらえたり、飲み会のネタの一つになってもらえれば光栄です。

テーマは「曝せ、SKY(サブカルクソ野郎)」です。

 

三月に入り連ドラが続々と最終回を迎えております。
先日、今シーズン最も話題になったドラマが最終回を迎えました。

「明日、ママがいない」
明日

家庭環境に恵まれず養護施設で暮らす子供達とそれを取り巻く大人達の話です。
ざっくり言えばそういう話で、物語の展開よりも多くのクレームの声でニュースにまで取り上げられた話題作です。
最終回まで見た感想としては「そんなにショッキングなストーリーかい?」というのが大きい。
幸せになる為に少しでも良い環境の家庭に里子に行けるよう考えていた子供達が、幸せなんて条件だけでは決まらないと知り、欠落した大人達と手を取り合って一歩踏み出す。
私が見た感じとしては、こんな感じでした。
多くのクレームの対象となった子供達に残酷な言葉を浴びせる養護施設の施設長も、回を重ねる度に「実は良い人」と分かるベタな展開。
ドラマの内容云々よりも、放送を最後まで続けた日本テレビに私は関心しました。
スポンサーも離れて大赤字でしょう、もしかしたら途中で大幅に原稿が書き換えられたかも知れません。
そんな状況でも最後までやり切った事はテレビ好きの一人として、大変喜ばしいです。

 

もしかしたら、多少強引な力技や後付けの形でまとめられたのかも知れませんが、
大人だって傷付くし間違いを犯すし、
子供にはやり直すチャンスが多くあるし、思っている程馬鹿じゃない、
そんなメッセージ的なモノを残しドラマは幕を閉じました。
傷付いた分だけ誰かに優しくなれる、と子役特有の見ていてこっちが恥ずかしくなるようような演技で分かりやすく伝えていました。

それはまるで、「見ない」という選択肢があるにも関わらず、わざわざ文句を言ってきてくれた人達に、
不快と思ったのなら、それを子供に教えてあげて下さい、それが大人の役目でしょ、
と、メッセージ性の強いドラマとしての機能を最後まで保っているようでした。

 

勿論、不特定多数の人が見るテレビというメディアにおいて、見ている人が不快を通り越して傷付いてしまう事は痛ましい事だとは理解している。
ただ、そんな事を言い出してしまったらキリがないなと思う。
極論を言ってしまえば、歩けない人に気を使ったらほとんどのテレビ番組が流せない。
少なくとも私がテレビを見ている20年の間だけでも、その辺はどんどん過敏になっています。
そんな中、日本テレビは「明日、ママがいない」で辛くも勝利を収めたと思います。

私はダウンタウンが血まみれになるコントを見ても、問題なく育ったつもりです。

テレビッ子から言わしてもらえるなら、
文句を言う位なら「見ない」もしくは「こうすれば面白い」と意見した方がお互いずっと得するだけの単純な話。

例えば、差別を助長すると言うなら、
差別のラインを曖昧にしたって差別はなくならないよ、
という話。

 


 

 

やっぱり私はテレビが好きだ。
私と関係ない世界なんかが見られると面白いし、共感できたら更に面白い。
テレビの中との線が引けない人はきっと面白くないのでしょうね。

 

【コヤマリョウ】

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