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Podcast #419/【ゲスト】クウチュウ戦

 

全員揃って登場!愛と勇気のクウチュウ戦

これまで長年にわたり活動を追ってきたクウチュウ戦。
意外にもこれまでradioDTMにはメンバー全員揃っての登場はなかったのです。
そんなクウチュウ戦ですが、いよいよファースト・アルバムをリリース!
このタイミングでメンバー全員揃ってのインタビューとなりました。

 

今回のテーマは、ずばり「愛」!

今回のファーストアルバム。タイトルは「愛のクウチュウ戦」
「愛」というものをテーマに掲げるって、かなり勇気が必要です。
何故かってまず相手がデカい。超強敵。
みんなが持っているであろう「愛」
この「愛」というものは実は曖昧で、様々なものに宿っています。
愛によって守られる平和もあれば、愛ゆえに傷つけ合ってしまうのも人間です。
そんな人類の最も頼れる友であり、最大の敵でもある「愛」
クウチュウ戦は、この「愛」というモンスターにどんな勇気で立ち向かっていこうとしているのでしょう?
今回のラジオで、その勇姿を目撃してくれると幸いです。

 

“愛=ど真ん中” ということ

今回のインタビューのハイライトは恐らく「愛とはど真ん中である」という発言だと思います。
この言葉は非常に重いです。
是非ともテキストで済まさずラジオで確認してほしいとは思いますが、
あまりに痺れる発言だったので文字化もしておきたいと思います。

「自我による愛」と「無我による愛」
その両方を研ぎ澄ますがゆえの「ど真ん中」
それが僕なりの「愛」の解釈です。

by クウチュウ戦 リヨ

これってクウチュウ戦というバンドの音楽を理解する上で、かなり重要なキーワードになってくるはずなんです。
何故か?ってクウチュウ戦はとても「中性的」なバンドだからです。

 

ユミコというキャラの存在意義

ラジオ上でもリヨ君が「ユミコは僕がプロデュースして女の子のようにした」と語っていますが、
この意図も「ど真ん中」発言で、より確信的なものになってきます。
このバンドはスタート時点からずっと「中性的」なアプローチをして「ど真ん中」を表現してきたのです。
これまで様々な形で散りばめられてきた伏線が「愛」というテーマで、ひとつに繋がるようなインタビュー。
カネコは編集しながら最高に気持ちがよくなってしまいました。
是非ともリスナーの皆様とも共有したい。
そこで、クウチュウ戦とは関係ないかもしれないですが、別のアーティストの作品を、
勝手にピックアップさせていただきたいです。

 

カネコD的「真ん中最強」説

実は、わたくしディレクター・カネコの座右の銘みたいなものが「中立・中性」なんです。
この考えに至るきっかけになったのが、カネコが敬愛するアーティスト、Shing02のある楽曲でした。
シンゴさんの傑作アルバム「緑黄色人種」の中にある「ひとつになるとき」
今回は〆として、この楽曲Lyricを一部紹介します。

全ての言葉が一つになるとき
全ての教えが一つになるとき
全ての音楽が一つになるとき
全ての力が一つになるとき
北と南が一つになるとき
西と東が一つになるとき
右と左が一つになるとき
今と昔が一つになるとき
(中略)
心と体が一つになるとき
光と影が一つになるとき
空と地面が一つになるとき
男と女が一つになるとき

Lyric by Shing02「ひとつになるとき」より

どうでしょう?
この言葉って、ストレートにとると「統一思想」みたいにも解釈できそうですが、
わたくしの考えはそうではなくて、この楽曲が言いたいことこそ「ど真ん中」ということだと思っています。
人はみんな様々な「ウラ・オモテ」を抱えながら生活していると思います。
なのに、これがドッチかに偏ると色々と歪みが生じてしまいます。
にも関わらず、気がつくと偏ってしまうのが人間という生き物の性質なのです。
だからこそ、「ウラ・オモテ」のグラデーションの中で、
自分が考える、自分なりの「ど真ん中」を意識して、見つけ出し、そこに座ってみる。
それがクウチュウ戦 リヨくんの言う「愛」ってやつかもしれません。
そして、この行為って、実はとっても勇気がいることかもしれません。

だからこそ、今回のアルバムの帯には・・・
「愛と勇気のクウチュウ戦」
うん、素晴らしい。
お後がよろしいようで。

【text by カネコD】

 

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