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小説家とは何を考え、どのように前に進むのか――批評家・佐々木敦との対談で辿る小説家・古川日出男の20年『「小説家」の二〇年「小説」の一〇〇〇年/ササキアツシによるフルカワヒデオ』刊行!

デビュー20周年を迎える小説家・古川日出男。そのキャリアの節々で、雑誌でのインタビューやトークイベントなど様々な場面で対話を繰り広げてきた批評家・佐々木敦。この二人の対話を集成したインタビュー集を刊行!

二人はこれまで「作家と批評家」として並走するに留まらず様々な形でコラボレートしてきました。その対話は毎回、小説という営為、ひいては創作という行為の原理へと迫る深く濃密なものとなっていきます。

作品ごとに「アスリート的」とも言われる集中力で臨みながら、通常の作家の数倍におよぶ大量の作品を世に出し続け、そして絶えず自己更新を重ねてきた20年。
古川作品の背景を知る助けとなるだけでなく、小説家とはどのように小説を書き始め、どのように書き継ぎ、どのように書き終え、そしてどのように次の作品に向かうのか。そうした創作の舞台裏に、長期にわたって迫っていった貴重で壮絶なドキュメントであり、「創作」という行為に興味のある方すべてに読んでほしい一冊です。


「小説家」の二〇年 「小説」の一〇〇〇年/ササキアツシによるフルカワヒデオ
古川日出男 佐々木敦(著)
2018/7/30
本体2,500円+税
ISBN: 978-4909483-03-4

【プロフィール】
古川日出男(ふるかわ・ひでお)
小説家。1966年福島県生まれ。
1998年、長篇小説『13』でデビュー。第4作となる『アラビアの夜の種族』(2001年)で日本推理作家協会賞と日本SF大賞をダブル受賞。『LOVE』(2005年)で三島由紀夫賞、『女たち三百人の裏切りの書』(2015年)で野間文芸新人賞と読売文学賞をダブル受賞。2016年刊行の池澤夏樹=個人編集「日本文学全集」第9巻『平家物語』の現代語全訳を手がけた。
文学の音声化としての朗読活動も行なっており、文芸誌「新潮」で朗読CD、文芸誌「早稲田文学」で朗読DVD『聖家族 voice edition』、宮沢賢治の詩を朗読したCDブック『春の先の春へ 震災への鎮魂歌』(2012年)などを発表。
他ジャンルの表現者とのコラボレーションも多く、これまでに音楽家、美術家、漫画家、舞踊家等との共演・共作を多数行なっているほか、2014年には蜷川幸雄演出の舞台のために戯曲『冬眠する熊に添い寝してごらん』を書き下ろした。
2011年の東日本大震災の後、自ら脚本・演出を手がける朗読劇「銀河鉄道の夜」の上演や、言葉と表現をテーマにワークショップなどを行なう「ただようまなびや 文学の学校」の主宰など、集団的な活動にも取り組み文学の表現を探究している。

佐々木敦(ささき・あつし)
1964年生まれ。批評家。HEADZ主宰。小説、音楽、映画、舞台芸術、アートなど、複数ジャンルを貫通する批評活動を行う。
『「批評」とは何か』『「4分33秒」論』『批評時空間』『あなたは今、この文章を読んでいる。』『シチュエーションズ』『未知との遭遇』『即興の解体/懐胎』『ニッポンの思想』『テクノイズ・マテリアリズム』『ゴダール・レッスン』など著書多数。

 

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