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コヤマリョウのSKY(サブカルクソ野郎)/ 映画「シュガーマン 奇跡に愛された男」~変わらないという才能~

radioDTMリスナーの皆さん、お久しぶりです。
コヤマリョウです。
HPが新しくなりました(ありがとうカネコさん)、
が、特にこちらのコラムの内容自体は変わる事なく続けていきたいと思います。
ほら、人なんて簡単には変わらないからね。

そんな訳で、今回は変わらずに生き続けた人に訪れた幸せな時間の話です。

 

このコラムでは私コヤマリョウが好きなモノを、文化人気取りでジャンルに拘らず節操無く紹介していきます。

あくまでも個人的な視点で対象に対して思った事・考えた事を書いていこうと思います。

このコラムで興味を持ってもらえたり、飲み会のネタの一つになってもらえれば光栄です。

テーマは「曝せ、SKY(サブカルクソ野郎)」です。

 

今回はドキュメンタリー映画を紹介します。
私が昨年見た映画の中で強く印象に残った映画の一つです。
それが、コチラ。

「シュガーマン 奇跡に愛された男」

シュガーマン02

 

1970年代の初め、アメリカ国内の様々な音楽業界関係者に絶賛されレコードデビューを果たしたものの、
商業的には全く当たらずに業界から消えてシンガーソングライターがいた。
そのシンガーソングライターの名前はロドリゲス。
ロドリゲスというミュージシャンの存在も忘れ去られた70年代の後半、
彼の歌はアパルトヘイト時代の南アフリカでは反抗運動をするリベラル派の人達から熱狂的な支持を受けていて、
国内では知らない人がいない程になっていた。

この映画は南アフリカのレコード店の店主と記者が中心になって、消えてしまったミュージシャン・ロドリゲスの消息と南アフリカに彼の音楽が広がったいきさつを調べていく姿を追ったドキュメンタリーだ。

 

そして、その結末が本当に凄い。
アパルトヘイトやショービジネス、所謂社会の力に負けそうになってしまった人達が、
それでも腐らずに生き続け、自分を真っ当した事によって訪れた奇跡のような時間を共有する。
時代に流されずに変わらない自分を持ち続けた結果として、一つの幸せを手にする。
そんな実話に見ていて圧倒されてしまった。
音楽のやり方も生き方も、全てを勇気づけてくれるような事実だった。

 

この映画や映画に出てくる人達は決して、変わらない事を全て肯定している訳ではない。
何か一つでも大事な気持ちがあれば、それを守り続けていれば人間は大丈夫だ、
そう信じて生きているように私は感じられました。

 

人の幸せなんて人それぞれだし、これからも思い通りに生きられるなんて思ってもいない。
映画の中で「一生の思い出が作れた」と嬉しそうに話して、またいつも通りの生活に戻っていく人達の姿は、
ただただ強く格好良い姿だった。
理想も現実も作るのは自分だと教えてくれる映画です。

 


 

毎日、楽をしているつもりは一つもないけど、
頑張り方が分からなくなったり不安になった時がきたら、また見よう。
そう思える映画が増えました。

 

【コヤマリョウ】

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