radioDTMリスナーの皆さん、お疲れ様です。
コヤマリョウです。
急に寒くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
寒さには負けた気にはなりたくないので、個人的な冬の利点を書いておきます。
・外で吸う煙草が美味い
煙も綺麗
・厚着の女の子が好き
特にマフラーで顎が下からギューってなっているのが好き
・夜道のフォークソングが栄える
今日は帰り道に下田逸朗を聴いていた
とは言え、やっぱり寒いのは苦手なので私の「ひきこもり性」に拍車がかかります。
本棚から漫画を選んで引っ張り出す楽しみは増すばかりです。
なので今回は引っ張り出して久しぶりに読んだ漫画について。
結果的には冬の大敵「人恋しさ」が増すばかりでした。
このコラムでは私コヤマリョウが好きなモノを、文化人気取りでジャンルに拘らず節操無く紹介していきます。
あくまでも個人的な視点で対象に対して思った事・考えた事を書いていこうと思います。
このコラムで興味を持ってもらえたり、飲み会のネタの一つになってもらえれば光栄です。
テーマは「曝せ、SKY(サブカルクソ野郎)」です。
10月からテレビドラマ化された事で急に思い立って読み返した漫画がこちら。
「ハクバノ王子サマ」朔ユキ蔵(小学館)
「つゆダク」や「セルフ」で有名な漫画家・朔ユキ蔵の恋愛漫画。
私は朔ユキ蔵の漫画の、人間の本音(特に嫌らしい部分)と親近感のあるエロい気持ちの表現が大好きだ。
どんな恋愛においても、必ず「ヤリたい」という気持ちが介入するという人間の正直な所まで余さず書いている。
今回紹介する「ハクバノ王子サマ」はそれが顕著に現れている。
主人公の男がサラリーマンを辞めて教師になり、そこで出会った女性教員と恋をする、
これがこの作品の大方のあらすじです。
男には海外に留学中の婚約者がいる。
女は30歳を越えて一人身である事の孤独感を抱えながら恋愛への欲求を募らせている。
大人になっても恋をして、悩んで情けない姿になる事や、実直な気持ちが一番グッときたりするのは十代の頃と変わらない。
それでも、気持ちは変わらなくても周りへの配慮が増えるのが大人の恋だ。
教職という立場、親への体裁、金、
それに加えて、遠距離恋愛中の恋人がいるのに別の人を好きになってしまった罪悪感と30歳を越えた女性の結婚への焦りが二人を惑わす。
物語の結末を先に書いてしまうと、この二人は最終的には結ばれる。
それまでの面倒くささがこの漫画の魅力だ。
お互いが意識し合っているのは分かっていながら、男には婚約者がいるという事実で歯止めがかかる。
時々、欲望に負けて体に触れてしまうが、その先は理性が働く。
乱暴に言うなら「ヤったら終わりだ」という気持ちと好きな人と「ヤリたい」という気持ちの葛藤の話だ。
婚約者を捨てて、周りの人を悲しませて振り回す、
これは迷惑な男の物語だ。
でも男は決して不真面目な奴ではない。
好きな人と一緒になりたい、そしてヤリたい、そういう人並みな希望を叶える為に悩んで・迷って・決断するまでの日々を丁寧に綴った漫画だ。
正直に生きる事と本能のままに生きる事は似ているようで大きく違うと思う。
正直に生きる事はとても辛くて難しいけど、幸せを目指す大事な方法なんだと教えられた冬の読書でした。
男として正直に女の人とヤリたいと思っている。
そして、その為の諸々の動きや葛藤・決断を苦労と思わない相手こそが、
好きな人なのだろう。
寒さに惑わされないよう皆さん気を付けて、誠心誠意好きな人に尽くしましょう。
私も頑張ります。
【コヤマリョウ】