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入江陽が新曲『HoneyBeeBaby』(ハニビーベイビー)を3月15日にリリース。 没 a.k.a. NGS(Dos Monos)を迎えたMV公開。

入江陽が新曲『HoneyBeeBaby』(ハニビーベイビー)を3月15日にリリースした。
没 a.k.a. NGS(Dos Monos)を迎えたMVも公開。

配信ストアリンク
https://lnk.to/HoneyBeeBaby

入江陽 – HoneyBeeBaby(Official Video)Yo Irie – HoneyBeeBaby

はたらきすぎてるって アザラシが言ってた
ああ 何年前 (ジャンケン勝って チョキで)懲役を終えたら 透明になってた
みえるゴミ みえないゴミ (大掃除って)あなたと出会えたことさえ あんバターにして
パンに塗りたくった (あまー)
火を眺めてる (トースト トースト)傷は 消そうとしなくてもいいや
君の好きな色がいいな 選んでほしい取り戻せるはずって 手がかりだけでもあなたが踊ってる はちみつ ひとしずく
ポタリと時計に溶けてゆく パズル
くちぐせ知っている はちみつ とろけてる
風と雨もすこし降ってる ゲノム余裕はすごくある 焦りを広めないで
おかえり ただいまの挨拶 バブル水が 土に しみこんでゆくちゃんと見ていたよって イグアナが言ってた
ああ ねぎらうよって (ビースト ビースト)呼吸が深くなって 素数をかぞえてる
手放して 手放されてこの世に生まれたことさえ じゃがバターにして
ふたりで分けてみた 匂いもいいね傷は消そうとしなくてもいいや
君の好きな色がいいな 選んでほしい取り戻せるはずって

新曲『HoneyBeeBaby』(ハニビーベイビー)
(文・小鉄昇一郎)

近年、映画音楽からボーカロイドまで、ジャンル横断的な幅広いディレクション/プロデュース・ワークを手掛けてきた入江陽が、シンガーソングライターとしての原点に立ち返る。数年ぶりの自分自身の名義によるアルバムの制作発表に向け、カムバックを宣言する名刺代わりの新曲が、この『HoneyBeeBaby』だ。

2000年代初頭のカニエ・ウェストやキャムロンを彷彿とさせる早回しのヴォーカル・サンプルと、シマー・リヴァーブ風に広がる入江のコーラスのエコーが絡み合うイントロから鮮烈な印象を与えるこの曲は、現在の入江陽が目指す音楽の孤高な独自性が、全編ににじみ出ている。

「この世に生まれたことさえ じゃがバターにして ふたりで分けてみた 匂いもいいね」という一節だけを取り出してみても、入江の作風が健在であることが伺える。実生活に根ざしたボギャブラリーで歌われることばと、押韻のために呼び出された不思議なイメージが交差する歌詞で唄われる、歌。日常の中で、見逃しそうになる「愛」をシュルレアリスティックに歌う──シンガーソングライターとしての入江陽はデビュー時から一貫して、このスタイルを貫いている。

昨今のヒップホップのコラージュ感覚やシティポップのフィーリングにも通じながら、そのどちらにも収まらない作風は、暫定的に「ビート歌謡」「アンダーグラウンドJ-POP」「オルタナティブ・シティポップ」とでも形容したくなる入江独自の着地点を通過している。
また『HoneyBeeBaby』は写真家のともまつりかディレクションによるMVも公開されている。日本語ラップのダークホースDos Monosの構成員にして、近年は入江以上にアンダーグラウンドでの人脈を広げている奇才ラッパー 没 a.k.a. NGSを「主演」に迎えたMVは、没が日常・過去・夢・いずれとも判別がつかない不思議なイメージの中を行き来し、観るものを惑わす内容。記憶にないノスタルジーを生理的に刺激する映像となっている。

【プロフィール】

入江陽
シンガーソングライター。
また、映画音楽家(映画「街の上で」「タイトル、拒絶」「最低。」「月極オトコトモダチ」など)、ライター(装苑連載”はいしん狂日記”/ミュージック・マガジン連載”ふたりのプレイリスト”)、プロデューサー(スマホゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ!feat.初音ミク」(SEGA・Colorful Palette))など、音楽家としての活動は多岐にわたる。

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没 a.k.a. NGS
ラッパー、プロデューサー、映像作家。3人組ラップグループ Dos Monosのメンバーとして2019年にデビュー。同年ソロ活動を開始し、YouTubeなどに曲をアップし続けている。

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