ラッパーになりたい。
と言ってる人間は一生ラッパーにはなれない。
なると決めた時には既になっていなければならないのだ。
俺はまだまだママッ子ペッシだ。
しかしながら出たかった。
TOKYO TRIBE。
ラッパーたちが縦横無尽に暴れ回ると同時にラップをしまくる。
きっと楽しいんだろうなぁ。
自分たちが好きでやっていることを、映画という枠の中で披露する気持ち良さはなんとなく想像出来る。
ちょい役でいいから、一言でいいから、ラップして登場してみたかった。
ラップミュージカルという手法は本当に良いものだ。
色々と都合が良い、そして映画というものとの相性が良い。と感じた。
基本的にヒップホップを音楽としてならす際に最も多く使われるのがDJ。
もちろん生演奏っていうスタイルもあるけどね。
ただ、このDJ っていうスタイルが映画にバチッとハマってる気がするんだよなぁ。
映画の中で生で音が鳴っている設定。
それも有り得ない世界として舞台が設定されてるからこそ可能なことでもあるけど、相性が良い。
そして、ラップならばセリフとしての生々しさと、韻を踏む面白さ、リズム、メロディー、などの側面が顕在できる。
これは、歌でも良い。
だから僕はレ・ミゼラブルを連想したし、そう遠くもないものだと思う。
でもねー、僕はレ・ミゼラブルが非常にクドく感じて、あまり好きじゃなかったのです。
もちろん歌の素晴らしさとか、そういうのはたしかに凄いけど、
そこまで歌にしなくて良くね?って思ったし、あまりにエモーショナルが過ぎて重かったんだよね。
話は面白いから、普通にやってもらった方が僕としては良かった。
それがヒップホップ/ラップになると、いわゆるノリが生まれてあまり退屈しない。
まぁ個人的に世代的に肌に合うってだけかもしれないけど、僕は2時間見るくらいは余裕だった。
テンションの持ってきかたも、分かりやすくアガるしね。
ただ、
話は別にそこまで面白くない。
ふざけまくっている。
とにかくふざけきっている。
これといってグッと来る展開もない。
ひたすら笑える。
だから映画としてめちゃ面白いぜ!
とは言いづらい。
しかし、映画館で見た方が良い。
爆音で見た方が良い。
そりゃそうでしょ。ずっとラップしてんだから。
映画館というよりクラブで見たい映画だと思った。
↑ ↑ 竹内力の渋さが爆笑である。
【パーソナリティー 社長】